動物たちのおはなし
さて、前回に少しお話したオウムたちの止まり木環境の練習についてお話します。
オウムたちは長年、樹冠の世界デッキにて鳥カゴにいました。
この方法は、オウムたちとの距離が非常に近いため、とても近くで観察でき、オウムたちとのコミュニケーションを取りやすいという私たち人間にとっての利点がありました。
その一方で、
鳥カゴの空間は狭く、十分な運動ができない・ゆっくり休息できない・行動の選択肢が少ないなどの欠点も多くありました。また、大変残念ながら、鳥カゴの中にパンフレットや餌などが入れられてしまうことが度々ありました。
そこで、現在オウムたちにとってより良い環境を整えようと計画を進めています!
オウムたちは高い知能を持っているだけでなく非常に好奇心が強い動物です。
完全に自由というわけにはいきませんが、ある程度自由に動きまわれる広さを確保することと、餌を探す探索行動や遊びなど行動の幅を広げることを大きな目標としました。
環境を変えるのにあたり、何より大切なのが‟オウムたちの安全”をどう守るかです。そしてオウムたちが新しい環境に少しずつ慣れるよう慎重に計画を進めています。
昨年の11月末から鳥インフルエンザウイルス感染予防対策としてバックヤードで過ごすことになりました。この頃から少しずつ環境を変え、オウムたちの挑戦(環境に慣れるための練習)がはじまりました。
まずは、寝室を可動式の大きなゲージに。
(↑段ボールで遊ぶキック)
(↑上:ココ、下:キック)
次のステップとして、2月にはタッチルームで仮設の止まり木を設置し、広いスペースで過ごす練習をしました。(この様子は以前のブログでも少しお話しました)
(↑キック)
仮設止まり木での様子は次回に続きます。
二井