動物たちのおはなし
新しい年度がもうすぐ始まろうとしていますね
今回は、プレーリードッグの現在の展示方法や工夫についてのお話しです。
動物園では計画的に繁殖を行っています。それは頭数が増えすぎてしまい生活の質が落ちてしまわないように、また、血統が偏りすぎて遺伝的な病気が発現しないようにするためです。
プレーリードッグは昨年、新に4頭生まれ現在10頭。プレーリードッグは12月から5月までが繁殖シーズンですが、今回の繁殖シーズンはオスとメスを分けて飼育し、これ以上増えないようにしています。
そのため、もうしばらくの間、外の運動場にもオス群もしくはメス群のどちらかしか出すことができません。
昨年度までは午前と午後でオス群とメス群を入れ替えていたのですが、若い子どもたちは半日では満足せず、全く帰ってくれません
そこで、1日交代で外の運動場に出しています。寝室でお留守番の群れに、少しでもストレスがかからないようにキューブ型の餌を与えたり、枝を与えたり、
(↑左:わさび、右:レタス)
また床材も木材のチップを敷いてみました。子どもたちにとっては初めてのチップ!どんな反応をするのかと思いましたが…まずは
ごはんに夢中
その後、少しほりほりしている姿も見られました
シーザーは観察している間は無反応でした
ナッシーとプクは高齢期になってきたため、若い個体に食い負けしないように、一日に何度か別で餌を与えています
私事ですが、この3月でプレーリードッグの主担当から離れることになりました。短い間でしたが、到津のプレーリードッグのことをより知って頂ければ、と思い始めたこの連載も今回で最終回となります!これからも主担当が不在の日などはお世話に入ることもあると思いますし、飼育スタッフ一丸となって今後も各個体に合わせたトレーニングや環境を整え、プレーリードッグたちがのびのびと過ごす姿が見られるような工夫をしていきたいと思います!
プレーリードッグ担当 二井