到津の森公園

動物たちのおはなし 公園だより

ヤギのユキが亡くなりました

 3月3日にヤギのユキが天国へ旅立ちました。

今まで到津の森公園で飼育したヤギの中で最高齢でした。

 もしかすると、全国的にもこんなに長生きしたヤギはいないのかもしれません。3月24日で19歳を迎える予定でした。

 

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  2010年撮影の若かりし頃のユキ

 

 

 晩年のユキは若い個体が暮らす群れではなく、お年寄り仲間たちと過ごし、夜間は暖かい個室にふかふかのワラを敷いてもらい過ごしていました。

 

 2月22日の朝、夜間の間に転倒したようで立ち上がることが出来なくなっていました。

 

 ちょうどその日はヤギの主担当者が休みの日で、近くにいたスタッフと獣医とでユキの体を起こし、怪我がないか、悪いところはないか確認したところ前肢と後肢が伸びたまま、自力で体を支えることは難しい状態でした。

 

 このまま寝たきりの生活が続くだろうとだれもが覚悟していました。

 

 しかし、予想を良い方に裏切って、翌日ユキは自力でたちあがることが出来るまでに回復しました。とは言っても、ふらふらと倒れてしまうこともあるので、倒れて怪我をしないように周りにはクッション材や、干草を敷き詰めて、タオルで作ったハーネスを付けて、起立補助を行いました。

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   自力で立ち上がろうとするユキ

 

 

 もしかしたら、このまま19歳を迎えられるかも!と期待しましたが、3月1日に再び急変。

 

「よくここまで頑張ってくれたよね」最後にゴハンを…と試しに口元に持っていくと、その時まで輝きが失われていたユキの瞳に「カッ!!」と力が戻り、ゴハンをムシャムシャ食べ始めました。

 さらに、それまで苦しそうだったユキの呼吸は落ち着き、このまま様子を見守ることにしました。

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   3月1日のユキの様子 

 

 

そして、3月3日のひな祭りの日、朝のゴハンを少しだけ口にし、最後は眠るように旅立ちました。

 

 暖かい日、ユキはなかよし広場で過ごしていました。ユキの姿を見守って下さった皆様本当にありがとうございました。

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 ユキがいなくなったヤギ舎はとても寂しく、担当者はユキロスになっています。

ユキ、長い間ありがとう。おつかれさまでした。

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