動物たちのおはなし
モミジは到津遊園時代に生まれました
目の周りと鼻先が黒いのがチャームポイントのロバです。
元々、小柄で、肢を痛めることもあったモミジですので、早々に乗馬は引退してのんびりと余生を過ごしています
モミジ25歳です
モミジは少々、気の強いところがあり、雨の日は屋根の下を独り占めして他のロバ達が雨宿りに来ようものなら、鼻息を荒げて追い出してしまうこともありましたが、年を重ねたモミジはもう他のコを追い払ってまで屋根の下には入らなくなりました。ですので、雨の日や、雨が降りそうな日は早めに寝室に戻しています。
2年ほど前から右前肢に蹄葉炎(ていようえん)を患い、痛みのために右前肢に体重をかけれなくなりました。蹄葉炎は簡単に言うと肢の先にうまく血液が循環せず、蹄の内部が炎症を起こし痛みを伴います。症状が軽いうちは運動をさせて血液の流れを良くするといいのですが、ここ半年ほどは痛みのせいか歩くことも嫌がるようになりました
そこで、寒い時期はサポーターを巻いて保温をしていましたが、暖かくなってきた近頃はお湯で温めて血液の循環を良くする方法を行っています
こんな感じでバケツに肢を入れて5分ほど待機しています。
また、2月16日には装蹄師さんにモミジの蹄の手入れもしてもらいました。歩きやすいように個体にあわせて蹄の調整をしてくださるので、翌日からモミジの足の運びが軽やかになりました
削蹄中のモミジ
きれいに整えてもらいます
毎日の手入れの際に体をさわっていると、手がモミジの体の肉付きを覚えてきます。だんだんとモミジの体が小さくなっていくのが手から伝わります。最近それは急に早まってきたように感じます
たっぷりと敷いた砂の上が気持ちいいのか、砂の上で休んでいることも多くなりました。もしかしたら肢が痛いのかもしれない、体を支えるのがつらくなってきているのかもしれないと心配にもなりますが、どうすればモミジが余生を穏やかに過ごせるのか、モミジのペースに付き合いながら日々を過ごしていこうと思っています。
寒い日や雨の日などは早めにお部屋に帰ることがありますが暖かく見守ってください
パドックで休むモミジ