到津の森公園

動物たちのおはなし 公園だより

プレーリードッグ ナオッピーについて

ご報告が大変遅くなってしまいましたが、プレーリードッグのナオッピーが12月11日の朝に天国へ旅立ちました。11歳でした。

以前のブログでお伝えしたように、顎の下に大きな腫瘤があるため、みなさんが見てもナオッピーだとわかる個体でした。

10月のはじめ、他の個体が掘った運動場の穴にナオッピーがはまってしまい、帰れなくなることがありました。帰れないと体が冷えて体に負担をかけてしまいます。そのため、10月中旬からは温かい室内で過ごしてもらいました。

プレーリードッグは、みんなで体をくっつけあって寝ます。これはとある朝一の光景です↓ブログ1.jpg

ナオッピーのお尻(赤矢印)がわかりますか?ナオッピーはほぼ毎日プレーリー団子の一番下にいました。一番温かいのかもしれませんが、担当者は「息できてる?!潰れてない?!」と心配になり掘り起こしていましたsweat01(←嫌がらせではなく、毎朝体重測定と特別なメニューの餌を食べさせるためです)

他個体と一緒だと動きが遅いナオッピーは食べ遅れてしまいます。少しでも多く食べさせるため、いつも他個体とは別で食べさせていました。

ブログ2.jpg

とある日↑煮ニンジンを喜んでむしゃむしゃするのですが、一向にニンジンが進まず「おかしいな?」と思いナオッピーの口の中のニンジンを取り出してみると、全く歯型がついていませんでしたcoldsweats02高齢で奥歯がほとんどないとわかり、この日から、ナオッピー特別ご飯(ふやかした牧草の粉にみじん切りのニンジンと小松菜、ビタミン剤)を食べさせていました。

そんな日々を過ごしていたナオッピーですが、11月に入り、体重が少しずつ落ちてきました。そして、12月3日、下半身がうまく動かせず、自分の尿で体が濡れてしまうようになりました。寝たきりでも体が濡れないような工夫や保温を行うものの、徐々に上半身を起こすこともできなくなり、支えながら餌を食べさせていました。旅立つ2日前まで、自力で食べてくれました。死因は多臓器不全でした。

ナオッピー、長生きしてくれて本当にありがとう。どうか安らかに。

 

プレーリー担 二井

 

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