動物たちのおはなし
当園の一の大所帯、モルモットたちは2020年10月末現在で、
90匹が暮しています
お年寄りは2013年生まれの7歳のコから
今年の5月に誕生した若いコまで
様々な年齢のモルモットたちが7つの群れで暮らしています。
すべての個体には名前があり、いつ生まれたのか、父親と母親は誰なのか
わかるように管理しています
しかし、さすがに90匹もいると健康状態を把握するのも大変です
そこで毎日の観察と毎月1回の健康診断を行い、病気などの早期発見に
努めています
…ということで、今回は健康診断のお話です
モルモットの健康診断を行うのは獣医ではなく私たち飼育員。
まずは体重測定
毎月、多少の変動はあるもののそれ以上に大きく変化があると
病気を疑ったり、太りすぎにも注意しないといけません
体重を測るときは、ボウルに入ってもらいます。
こうするとすんなりと測らせてくれます
大人しいタイヨウ君
お次はボディチェック
体の隅々まで触ってシコリがないか、
痛がるところはないか確認します。
こちらは、シュガー君
先日尿道結石の個体が見つかったので
今回から尿石チェックの項目も増やしました。
ちなみに10月の検診ではメスの「ユッキー」に尿石が見つかり
その日のうちに手術してもらいました
尿道辺りを触ると、尿石がある場合はゴリッとした感触でわかります
更に歯のチェック
口を開けるのは嫌がります…
ネズミの仲間のモルモットには上下2本ずつの門歯と奥歯があります。
奥歯は分厚いほっぺに遮られて簡単に見ることが出来ないのですが
門歯はチェックすることが可能です。
不正咬合や、欠けている歯はないか、問題があれば歯を削って整えたりします。
最後は、爪切り
特にお年寄りは爪が伸びすぎたり、変な方向に生えていくこともありますので、爪のチェックをして、必要があれば切ります
このような検査を行い、気になった個体は獣医に相談し、
レントゲンやエコー検査などを行い更に検査をしてもらいます。
体の小さなモルモットは病気になると進行も早く、あっという間に手遅れに…ということもありますので、毎日の観察と月1回の健康診断はとても大切です。
健康診断は毎月中旬に数日かけて行っていますので、
タイミングが合えばご覧くださいね