動物たちのおはなし
獣医だより4
2020年10月19日
今回は、モルモットのクルミについてのお話です。
10月10日、体重が落ちて元気がないという連絡がありました。診察しレントゲンも撮ってみました。すると・・・
あれっ(↑頭が上、下がお尻です)
お尻の近くに白い塊が!!
これは尿道(おしっこの通り道)にできた“結石”です。モルモットの尿はカルシウムが多く含まれているため、正常であっても白濁(カルシウム結晶)しています。結晶は問題なく排尿できるのですが、個体によっては、膀胱の中や尿道で石のように固まってしまうことがあります。
他に異常がないかを調べるために、クルミの胸の音を聞いたりあちこち体を触ったりしましたが、クルミは結石の場所を触った時だけ痛がりました。この痛みで元気がないのかな?
そこで11日に、石をとる手術をしました。
石が大きすぎて、少し尿道口(おしっこの出口)を切らなければいけませんでした。
割りながら取り出したものがこちら。
クルミは今年の9月で7歳になりました。寿命が約6~7年のモルモット。どうしても筋力や代謝が落ち、少しずつ痩せてしまいます。若返らせることはできないけれども、痛い思いはさせたくない!という思いで行った手術。無事に手術を乗り越え翌日には自分で食べるようになってくれたので、一安心です!
クルミはちゅーりっぷ組にいます!ぜひ会いに来てくださいね。