動物たちのおはなし
獣医だより3
2020年9月26日
今回はアライグマのマルのお話です。
9月21日10時半ごろ、木から落ちてしまいました。
木の根元には落ち葉が敷き詰めてあるため、頭などは強く打っていないのですが、運悪く、木の幹と幹の間に右後肢が挟まってしまいました。
(事故現場。原因の木は担当者がすぐに撤去し、今後は挟まる心配はないです。)
興奮したマルは暴れ、右後肢を骨折するという大けがをしてしまいました。
すぐに病院へ運び、怪我の状態の検査、麻酔をかけられるかの検査を行い、骨折部位(脛骨・腓骨斜骨折)の整復手術を行いました。
手術は約3時間かかりましたが、術後、麻酔からのさめもよく、夜には大好きな鶏頭も食べていました。
マルは若い個体ではないため、骨折が完治するまでには時間がかかると思います。動き回ってしまうと、より治りが遅くなるため、しばらく寝室で安静に過ごさせる予定です。
ご覧いただけない状態が続きますが、どうか温かく見守って頂ければと思います。