動物たちのおはなし
獣医だより2-2
2020年9月22日
前回に引き続き、ナオッピーのお話です。(前回はこちらから)
今年の5月の園内はいつもと違っていました。
そうです、コロナの影響で休園
いつもなら到津の森公園も多くのお客さんがいらっしゃるため、それほど近寄ってはこない黒い影……………カラスです。
5月はカラスの子育て時期、ヒナのために一生懸命エサを探しまわります。休園中で人影が少ないため、園内ではカラスが好き放題
なんと、ナオッピーを狙うようになってしまいました
社会性が高いプレーリードッグ。天敵が接近した際には、警戒音を発して仲間に警告して、すばやく安全な場所へ逃げる動物です。しかし、ナオッピーはそれほどすばやく動けません。また、目もよく見えていないため、カラスに気が付くことも難しいのです
そのため、プレーリー舎のカラス侵入防止を強化せざるを得なくなりました。アライグマ側からは、やや見え難くなってしまいましたが、ご理解頂ければと思います。
野生でのプレーリードッグの寿命は3~4年、長くて5~6年と言われています。飼育下では8年以上の長寿個体も増えているとはいえ、ナオッピーは11歳!!・・・すごいです!
今後もナオッピーのペースでゆっくりと過ごしてもらえたらと思っております。ナオッピーの体調により、寝室にいてもらったり、見えない奥の部屋(お気に入りの寝床です)にいることもあります。
昨日は敬老の日でしたね。動物園には他にも高齢の動物たちがいますので、どうか温かい目で見守って頂ければと思います。
プレーリードッグ舎にいらっしゃった際はぜひ、ナオッピーを探してみて下さいね(この写真にもナオッピーはいますよ!)