動物たちのおはなし
獣医だより①-2
2020年9月12日
前回に引き続き、アライグマ チロルのお話です。前回のお話はこちらからどうぞ。
頭もあがらず、食べさせたものも吐いてしまうほど弱っていたチロルでしたが、なんと!5日目に突然、自力で上半身を上げ、少し自力で歩いたのですこの日から徐々に自らブドウやスイカ(←普段はもらえないごはん)を食べ始め、私たちに対する威嚇も強くなっていきました!(一番弱っていた時にはうなることすらできませんでした。)
ふらつきが完全になくなったわけではないため、
・高いところに登って落ちてしまう危険性
・厳しい暑さのなか、うまく移動ができず、熱中症になってしまう危険性
から、しばらく寝室で過ごすことになりました。
8月4日、確認のために再び採血をしました。貧血・低血糖も改善傾向!その他の悪かった数値も一部改善していました!
8月中旬よりチロルの体調や気温などを見ながら、短時間ですが展示場で過ごすこともできるようになってきました!まだまだ足元がおぼつかない歩き方で食欲にもムラがあります。展示場に出るタイミングもチロルの状態に合わせて不定期になりますが、ご理解頂ければ幸いです。
チロルも今年で15歳と高齢。これからも慎重にケアをしていき、最後までチロルらしく生き抜いてくれればと思います。