到津の森公園

動物たちのおはなし 公園だより

雨の日散策

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こもれびの径のウズラがベンチの下で雨宿りしている。

 

このような日は外に出るのが億劫だ。

 

おそらく他の生き物も雨を避けるため隠れているだろう。

 

と、思っていると意外と多くの生き物と出会うことができる。

 

この梅雨の時期、よく目にするカタツムリ。

 

カタツムリと一言で言っても、実はとても奥深い。

 

図鑑で調べてみるとカタツムリの仲間は日本に800種もすんでいるらしい。しかもその多くは日本の固有種だといい、その数に驚かされる。

 

気になる方はぜひ身近に暮らしているカタツムリは何というカタツムリか調べてみてはいかがだろうか。

 

到津の森公園でも雨の降っている日はよくカタツムリを目にする。

 

姿見の池の周りに生えているモミジや桜の木をじーっと目を凝らしてみると

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ほら。

 

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隣の木にも。

 

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またその隣の木にも。

 

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という具合に意識して探してみると、そこかしこにいる。

 

一見同じようなカタツムリでも、

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殻の模様やからだの色がちがったりと探していて飽きない。

 

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おそらくツクシマイマイだろうか。

 

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こちらも色帯はないが、ツクシマイマイ?図鑑を見てみると同じ種でも殻色や色帯に変異が多いと書いてある。うーん、むずかしい・・・。

 

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こちらはコベソマイマイだろうか。

 

分布域や大きさ、生息環境、ちょっとした見た目の違いなどで見分けるみたいだが、慣れていないと何が違うかもわからない。私も図鑑とにらめっこしながら、たぶんこれかな?くらいしかわからなかった。

 

水辺のビオトープでは雨粒で波紋が起こる水面にパクッと呼吸をしに上がる

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イモリが暮らしている。

 

傘や葉っぱ、水面に落ちる雨音を聞きながら物思いに生き物を観察するというのもなかなかいいものである。

 

ふと、足元に目をやると

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こんなところでこんな日に2匹のアゲハがつながっている。

おいおい、そんなところで大丈夫なのかと心配するが、きっと彼らも命をつなぐため必死なのだろう。

 

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アンズの実がなっている。

 

雨の弱まる木陰では、

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ハグロトンボやヒメウラナミジャノメといったどちらかというと、薄暗くてじめじめしているようなところを好む生き物が雨をしのいでいたりする。

 

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木の上の中ではキマワリやゴミムシダマシの仲間が身を寄せ合って隠れている。

 

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鳥たちも雨に打たれ、羽繕いしながら一生懸命、エサを探している。

 

 

 

雨の日でも、生き物たちは外で精いっぱい生きているんだなあと思う。

 

たまには、そんな生き物たちを観察して楽しむのも悪くないんじゃなかろうか。

 

 

 

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