動物たちのおはなし
動物園の動物のごはんというと皆さんはどのようなものを想像しますか?
肉や野菜、果物、動物用のペレット・・・
木の枝葉、野草・・・
到津の森公園にはさまざまな植物が生えています。
ちょっと獣舎の外に出てみると、そこかしこにごはんとなる植物が生えています。
ワオキツネザルにはイモやニンジン、リンゴといった野菜や果物を与えていますが、
そればかりだと毎日のごはんがいつも一緒なものになってしまいます。
そこに、様々な野草も加えることでさらに多くの食べ物の中から体調やその時の気分、旬かどうかなど見て、四季折々の野草を選んで食べることができます。
お昼ごはんの時間にとれたての野草を食べていることが多いので、
ぜひ、ごはんを食べている動物を見る機会があったらじっくり観察してみてください。何から食べるか、どのように食べるか、普段気にしてみないところも見ることができ、新たな発見につながるかもしれませんよ。
さて、前置きが長くなりましたが、今回はこちらをワオキツネザルに与えてみたいと思います。
園内で採集してきた野草で、左から野イチゴ、イネ科植物(いろいろ)、ヒメジョオン、ヨモギ、スイバ、ヤブガラシ、シロツメクサの7種類。
わかりやすいように順番に並べて置いてみると、さて何から食べ始めるかな・・・?
シロツメクサとスイバに集まるワオたち。
シロツメクサの葉を食べる親子
スイバに群がり、
葉っぱや穂をむしゃむしゃ食べ始めました。
こちらの子はイネ科の植物が食べたかったようで、他の3頭を尻目に食べ始めました。
スイバに満足すると次はヤブガラシ。
こちらはヨモギ。
と思いきや、別の子はまたスイバ。
こっちでは、ヤブガラシ。
こっちではヨモギをはむはむ。
忘れたころにヒメジョオンの花をパクッ。
気づけば入れ代わり立ち代わりでいろいろとつまみ食いして回っていました。
夕方にはきれいに並べてあった野草も散らかり放題でした。
満足してもらえたかな。
そういえば、園内のヤマモモの木にたくさんの青い実がついていますね。
赤く熟して落ちてくるのが楽しみです。
これもキツネザルの大好物なんですよ。