動物たちのおはなし
動物園で野生生物に目を向け調査するこのイベント
今回は1月26日、2月9日、3月1日に初心者向け野鳥観察会を行いました。
初心者向け?と思われるかもしれませんが、隠れている鳥やすばやく動く鳥を見つけたり、鳴き声を頼りに探したり、双眼鏡の使い方だったり、簡単なようで奥が深~い野鳥観察。
(ちなみに野鳥観察発祥の地はイギリスだそうです。イギリスというだけでなんだかかっこいいと思うのは私だけでしょうか。)
はじめに鳥好き飼育員によるレクチャーを行い、
いざ出発!
鳥たちを驚かせないように静かに探すのがポイントです。
双眼鏡に映るのは・・・
*カルガモ
*シジュウカラ
*ヤマガラ
解説を交えながら探していきます。
鳥たちと目が合うことも!
*ジョウビタキ♂
今回は出会えなかったコゲラの巣。
鳥探しに夢中になる参加者の皆さん
場所をかえるとまた違う鳥が!
*ムクドリ
*ハクセキレイ
最後に見つけた鳥を確認する「鳥合わせ」をします。
3日間で見つけた鳥
アオジ、イカル、エナガ、カルガモ、カワラバト、カワラヒワ、キジバト、シジュウカラ、ジョウビタキ、シロハラ、スズメ、ソウシチョウ、ハクセキレイ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、ヤマガラ 合計19種
たくさんの鳥たちに出会うことができました。
参加者の皆さんからは、「初めて見る鳥に出会えた!」「新しい発見があった!」と喜びの声をいただきました。
野鳥観察は「いつでも」「どこでも」「だれでも」行うことができます。
少し気にかけてみると私たちの身の周りにはたくさんの野鳥が暮らしています。
ですが、野鳥がいることは当たり前ではありません。
地球温暖化や環境破壊が原因で、様々な生き物が減ってきています。
身近な鳥のスズメでさえ、過去20年間の調査で60%も減少していると言われています。
野生の生き物にとって豊かな自然は必要不可欠なのです。
今回のイベント、またこのブログを読んでいただくことが、野鳥に興味をもつきっかけとなっていただけたら嬉しく思います。
その先に、自然を守るために何ができるのかを考え、小さなことでも行動してみることに繋げていただけたら幸いです。
季節は春本番を迎えようとしているこの時期。冬鳥たちが無事に渡って行くことを願いながら、夏鳥たちがいつ渡って来るのかを楽しみに待つ今日この頃です。
*夏鳥のコマドリ
到津の森調査隊~野鳥観察会~に参加していただいた皆様、ありがとうございました。
中上志保 植村祥伍