動物たちのおはなし
みなさん、こんにちは
5/25に生物多様性を知る~ワオキツネザルの運動場に木を植えよう~のイベントを行いました
生物多様性とは・・・
地球上には沢山の生き物が暮らしています。ワオキツネザルやゾウ、チンパンジーなどの動物や、草や木などの植物、魚類や両性・爬虫類やバクテリアなど。もちろん私たちヒトも含まれます。
これらの生き物は一人・一匹・一種ではもちろん生きてはいけません。
生き物は、直接または間接につながりあっていて、このつながりのことを「生物多様性」と呼びます。
今回、5/25にこのようなイベントを行ったのは、実は5/22が「国際生物多様性の日」だったからです
生物多様性の日とは・・・
生物多様性が失われつつある現状や、それにまつわる諸問題に対する人々の認知を広めるために国際連合が制定した記念日です。
ということで、まずは、里のいきもの館レクチャールームにて生物多様性や、ワオキツネザルについてのお勉強です
みなさん真剣に聞いてくれました
その後に、マダガスカルゾーンのワオキツネザル舎に移動
3つのグループに分かれて、桑、シマトネリコ、イボタノキ、イヌビワ、アラカシ、金柑、日向夏、レモン、クヌギの9種類植えました
林床の世界のワオキツネザルは時期によって桑は食べないので、反応に違いがあるのか、また、柑橘類は切り枝だとほとんど食べないので、柑橘類も併せて反応を見てみましょう
5/25日は暑かったですよね~
気温30℃ある中、子供たちも両親と力を合わせて、穴を掘って、丁寧に植えてくれました
気になるワオキツネザルの反応はというと・・・
最初は警戒中していましたが、徐々に運動場の変化に気づいたようで、少しずつ植えた木の臭いを嗅いだり一口食べたり・・・
そんな中、1頭が桑に近づき、パクリと
丁度今の時期は桑においしそうな実がなります
熟した実は、濃い紫色、まだの実は赤っぽい色
ワオキツネザルが食べたのは、熟した実
他のワオキツネザルも気づいて、気づけばみんな集まり、ムシャムシャと・・・
しかも熟した実だけ食べるというグルメっぷり
ほとんど熟した桑の実を食べた後は、他の木の臭いをかいだり、葉っぱを食べたり、日向夏の花を食べたりと、それぞれが選びながら食べていました!!
選びながら食べていたので、いつもより時間をかけてゆっくり食べていました
参加された皆さんも満足そう
ワオキツネザル達も満足そう
でも、一番ニヤニヤが止まらなかったのは、僕たち飼育員だったかも
それくらい、ワオキツネザルも楽しそうにしていました
ワオキツネザルの観察が終わった後は、また、里のいきもの館レクチャールームに戻り、振り返りと生物多様性について、さらにお勉強!!
私たちの暮らしが影響し生物多様性が失われつつある現状。
様々な環境問題。
何をどうしたら生物多様性は守られるか?
ひとり、ひとりできることは違います。また、小さいことかもしれません。
しかし、ひとりひとりが今の生活を振り返り、また、何か行動するときに、その行動で自然や環境に「どういった影響を与えるだろう?」と考えてもらえたら・・・
一人でも多くの方が、生物多様性について考えてもらえたら・・・
まずは、自然を大好きになることが第1歩
皆さんが、自然を大好きになれるように、また、自然と触れ合える場として、皆さんと自然の窓口になれるように、これからも頑張りま~す