動物たちのおはなし
みなさんこんにちは~
マンドリル寝室ゴチャゴチャ空間のおはなし
前回の続きで~
フェンスについている物の紹介からで~す
給餌機
前回紹介したは紐を引くことでエサが出るようになっていますが
こちらは回転式
こちら側はマンドリルが触ることができません
(→)がエサを入れるボトル。回転しながら左右に動きます
どのように操作するかというと
↓ ↓ ↓
マンドリルは→の部分を操作します
○板についている木を動かすことで
○板が回転して、エサ入れボトルの蓋にあけてある穴から
エサが出るようになっていま~す
ボトルから出てきたエサは~ここ
↓ ↓ ↓
(ちょっと分かりづらいですが、回転盤を操作しながらエサがでるのを確認しています)
を通過しながらバラけて
、と塩ビ管を使って…6カ所に分かれてエサがでていきま~す
ちなみに
は筒のなかと、筒にあけてある穴から床にも落ちるようになっています。
は受け皿と下にある箱(給餌機:上部の紐を引くと下からエサがでる)にエサが入るようになっています。
写真には写っていませんが給餌機②をニコが操作しています。その下でマンタロウが給餌機④を操作してます
ゴチャゴチャと複雑ですね~
フェンスについてあるものの紹介はこれでおしまいになります
・・・
っと思ったらがのこっていましたね
こちらは、給餌機としても利用することがありますが、別の目的でつけていますので
後日、フクロテナガザルのお部屋のおはなしで紹介したいと思います
給餌機やエサにかかわるものは
寝室のなかにもあります
筒を回転させてエサをとるもの
エサが通る塩ビ管で遊んでいるエルサの後ろでお母さんのココが操作しています
や
カゴ
こちらは主に木の葉や草を入れま~す
*所々にマンドリルの手が少し入るだけの隙間(→)を作ってます
エサを隠すだけの筒などがあります
ほかにも
時間になるとエサがでる自動給餌機
ボタンを押すとエサがでる給餌機などもあります
では、では
どうしてこのような給餌機やエサを隠す筒をつけるのでしょうか
目的は大きく4つあります。
- 採食時間を長くするため(活動時間配分)
本来サルは食べ物をさがすことに時間をかけ過ごしています。エサを置いておくだけでは、探す事もなく、すぐに食べることができます。
エサを隠して探させたり、物を操作させてエサをとらせることで、採食時間が長くなるようにしています。
- 行動を増やすため(行動の多様性)
エサをただ取るだけではなく、紐をひく、板をまわす、覗く、手を入れる、ボタンを押すなどなど、エサを取るまでの行動を増やします。
また、いくつもの給餌機、エサ入れを取り付け、組み合わせることで、それぞれ単調な行動を複雑に多様なものになるようにしています。
- 考えさせるため(認知)
どのようにしたらエサが食べられるのか、効率よくエサをとるためにどうしたら良いのかを考えさせることができます。
給餌機にエサを分散する(数か所にエサがでる)仕組みをつけることで、操作をする個体(サル)だけではなく、ほかの個体(サル)も、仲間の行動を確認しながら、どこにいたら、どのようなタイミングでいけば、エサがより食べられるのかを考えさせることができます。
- 群れ管理
- 食べ物をめぐっての闘争が起こる事もあります。特に狭い寝室では、その可能性が高くなります。
- エサをこまかく分けて隠したり、給餌機を使用することで、エサを探す探索行動をひきだし、闘争が起こらないようにすると同時に、
- 全頭にエサがいきわたるようにしています。
サルの種類によってはあてはまらないこともあります
ただ、給餌機やエサを隠すエサ入れも、毎日使っていては、
単純なものになってしまう可能性があります。
そのため、エサの与え方や、給餌機の使用頻度を変える。
また定期的に取り替えることで、
採餌行動に変化を与えられるようにしています。
話が長くなりましたが
と、言うことで
快適化のポイント
給餌機、エサを隠すエサ入れをつけること
です
さて、次回は
マンドリル寝室ゴチャゴチャ空間からみる
「群れ飼育と空間管理」で~す
・・・
お部屋のおはなし①…https://www.itozu-zoo.jp/blogs/animal/2017/10/8260.php
お部屋のおはなし②~空間と時間~…https://www.itozu-zoo.jp/blogs/animal/2017/10/8265.php
お部屋のおはなし③~給餌機にしかけを~…https://www.itozu-zoo.jp/blogs/animal/2017/10/8273.php