動物たちのおはなし
宮崎県の幸島のサルといえばイモを洗うことで有名ですね。
なかには、砂に混ざった麦をとるため水につけて砂と分離させて食べるサルもいるとか。
長野県の地獄谷にすむサルは温泉に入ることで世界的に有名ですし。
大分県の高崎山にすむサルはゴハンの時間のあとに、よく石で遊ぶんだとか。
ニホンザルは北海道と沖縄県を除く、全国に分布しています。
その生活は、すんでいる地域(環境)によって違いが見られ
特殊な行動をするサルたちも見られています。
なかには、そこのサルたち特有の文化になっているものもあります。
前述した行動なんかは有名なところです。
まあ、それぞれ同じような行動をするサルが他の地域でも見られることもありますが。
動物園で暮らすサルにも同じことがいえるのではないでしょうか。
動物園のサルといっても、暮らしている(飼育している)環境は各動物園に
より、さまざま。もしかしたら、他では見られないような行動をとるサルがいるかも!?
うちのサルたちはどうでしょう?
うちのサルも、泥のついたサツマイモを水で洗って食べたり、壁にこすりつけて
食べたりしています。
さて。
この写真、このコ(アキちゃん)が何をしているか分かりますか?
実は、石をジャッジャッと地面にこすりつけているんです。
こちらのコ(アカネちゃん)も、ガリガリとこすりつけています。
地面には、石をこすりつけてできた白い跡が・・・。
冒頭で述べた高崎山のサルも石を地面に押し当ててコロコロ転がしたり、
石同士をぶつけて遊ぶそうですが、
これらは、餌と関係があるそうです。
では、うちのサルたちは・・・?
この時、アカネは、石をこすりつけてできた粉をペロッと数口舐めていました。
みなさんは、コンクリートにカタツムリがくっついているのを見たことはありませんか?
カタツムリがコンクリートをかじって、殻を作るのに必要なカルシウム分を補っていると聞いたことがあります。
まあ、アカネが同様にカルシウムを補うために舐めていたのか、
ただちょっと気になってなめてみた(味見してみた)のかは定かではありませんが・・・。
たいていは、遊びでやっているんじゃないかな~と私は思っています。
もしかしたら、ガリガリこすると地面が白くなるのが面白いのかもしれませんし、
その日の体調や季節によって餌の量を少なくすることもあるので、そういったことが関係しているのかもしれませんが・・・。
サル山から、ガリガリ、ジャッジャッと何かをこすりつけているような音が聞こえたら
ちょっと足を止めて、観察してみると何かが分かるかもしれませんよ♪