動物たちのおはなし
サルの天敵?
2015年12月 5日
ある、小雨の降る寒い日。
サル山から「キャン!キャン!」と、警戒しているときの鳴き声が聞こえてきました。
「サル山に何か異変が起こったのか!?」
よく見ると、「ああ~、なるほど。」
落ち着きなく、そわそわするサルたち。オスザル達は尻尾を立てて興奮気味。
みんな、空を気にして、警戒しています。
もうお気づき。第一位のコウが、サル山のてっぺんでゴッゴッゴッ!!威嚇しています。
サルたちが、警戒していたのは
トビでした。
これまで、イマイチぱっとしないコウが、ボスザルらしい(仲間を敵から守る)姿を見せた瞬間でした。
トビに吼える、勇ましいコウ。
なかなか、トビがサルを襲うという可能性は低いと思いますが、子ザルたちもいるので
サルたちも必死になったようですね。
動物園の動物は基本的に安全な環境で暮らしています。
そんななかでも、危険を察知して、対処する。野生らしさを、ちゃんと持っているんだな~と
感心しました。
最近では、カラスと共存?し始めているサルたちですが(笑)
トビが遠くに飛び去るのを見送るコウ。
トビが飛び去り、普段の生活に戻ったサルたち。
平和が当たり前になりがちだけど・・・。
そんななかでも、危険への意識を忘れない。
私たちも、すこし見習わないといけないのかもしれませんね。
動物からは、時としてそういったことを教わる気がします。