動物たちのおはなし
いつかこのようなブログを書くことになると覚悟はしていましたが、実際にこの日が来るとなかなか辛いものですね・・・・
7月15日
いつも通りに楠くんたちのお部屋への扉を開けて、
「おはよう!楠くん!同ちゃん!」
と、声をかけました。
2頭は展示場へ繋がる扉の前でくっついて寝ていて、いつものお寝坊おじいちゃん’Sだと思っていました。
でも、すぐに楠くんの様子がいつもと違うことに気付いて、声をかけましたが返答はなく、その時すでに楠くんは天国へ旅立った後でした。
今までこうなる事をしっかり覚悟していたつもりでした。
でも、実際にその状況になった時、覚悟なんてものは私の中から消えてしまっていました。
前日まで元気によく寝てよく食べていた楠くん。
いつものように同同くんのご飯を横取りして、いつもと変わらず同同くんとじゃれて遊んで・・・
ただ、4,5日前くらいから楠くんの足腰が弱くなってきているのは確かでした。
でも、それをもろともせず元気に展示場に遊びに行く楠くんだったので、そろそろ介護がいるかな?くらいの気持ちでいさせてくれるくらい元気でした。
だから、その時目の前にいる楠くんの姿が信じられなくて、何度も何度も起こしました。
頭ではわかっていましたが、それを受け止めきれなかったのです。
私が楠くんを起こしている間、同同くんは楠くんから片時も離れませんでした。
楠くんをお部屋から出した後も、楠くんがいた場所はよけて通っていて、展示場へ行こうとはしませんでした。
私が展示場へ出るように催促すると、
「ここは楠くんがいるから通れないでしょ!」
と言わんばかりに私を怒ってきました。
でも少し時間が経った頃、同同くんは何か感じ取ったのか、それとも楠くんが呼んでくれたのか、私が同同くんを少し押すと今まで嫌がっていた同同くんがすんなり展示場へ出てくれたのです。
楠くんがいなくなって今日でもう一週間が経ちました。
部屋に楠くんの姿がないのが当たり前になりつつあり、同同くんもいつもと同じ日々を1頭で過ごすのが当たり前になってきつつあるように思えます。
楠くん。
楠くんはとても優しいレッサーパンダでしたね。
楠くんをお世話するようになって1年ちょっとと短い間でしたが、何だかとても長い時間一緒にいたような気がしています。
楠くんとはいろんなことをしましたね。
23歳のお誕生日
世界一のお祝い会
24歳の誕生日・・・
たくさんの人にたくさんお祝いしてもらえて私はとってもうれしかったですし、感動していました。
たくさんの人に愛されていた楠くんと、短い間だけど一緒に過ごせたことは、私にとって人生最大の誇りです。
楠くんから学んだことは、これからも同同くん、凌凌くん、野風ちゃん、風花ちゃんの為にたくさんたくさん活かしていこうと思っています。
楠くん。
天国はいかがですか?
育育ちゃんや輪輪ちゃんとは会えたかな?
大好きなリンゴはたくさん食べてますか?
また元気に走り回って遊んでいますか?
天国からかわいい後輩たちのこと温かく見守っててね。
楠くん。
本当に本当に今までありがとう。
大好きな大好きな楠くん。
さよならなんて言わないよ!
いつかまたどこかで楠くんに出会える日まで。
楠くん!おやすみ!
楠くんまたね!
今まで楠くんを温かく見守っていただき、応援してくださった皆さま。
本当に本当にありがとうございました。
楠くんがここまで長生きできたのも、皆さまが楠くんを愛してくださっていたおかげだと思っております。
これからも楠くんと同じように、同同くん、凌凌くん、野風ちゃん、風花ちゃんのことを愛していただけたらと思っております。
本当に本当にありがとうございました。
楠くんの献花台を8月31日まで設置させていただきます。
そこに楠くんへの記帳ノートも置かせていただいております。
よろしければ記帳していただけますと幸いです。
今後とも到津の森公園の動物たちをよろしくお願いいたします。