動物たちのおはなし
7月16日に、ニホンザルのトモが亡くなりました。
推定年齢30歳。
内臓の損傷が原因でした。
トモは、生前は凛とした顔つきでかっこいいサルでした。
私が担当になったばかりの時は(当時およそ25歳)、よくサル山の上で黄昏ている姿が
印象的で。
渋い顔をしていて、どちらかというと、一人で行動する方が多いコでした。
娘のトモコも、子育てはどちらかというと放任主義なので、そんなところは、
母のトモに似ているのかもしれません。
トモ自身、孫の相手をしているところは見たことがないですし。。。
さて、そんなトモも、年をとるにつれ、おばあちゃん感が強くなっていました。
若き日のトモ(お母さんザルのほう)
トモは、1991年に、上野動物園より来園した、現サル山ニホンザルの
初代ニホンザルたちの一人でした。
現在、48頭のニホンザルたちのうち、1991年に上野動物園からやってきた、
おじいちゃんおばあちゃんザルは残り4頭。
およそ40歳近くのキクばあちゃんやヘイタじいちゃんは、白内障を
患ってきていますが、食欲も旺盛でまだ元気そうです。
トモと同い年くらいの、チャコばあちゃんやミコばあちゃんも、今のところ
毛づやも良く、元気そうにしています。
動物たちの老後生活、長生きする動物園動物、高齢化の進む動物園。。。
まだまだ課題は山積みですが・・・。
このおじいちゃんザル、おばあちゃんザルたちが、最後のその時まで
ゆっくりと過ごせるように、私たちも努めてまいりたいと思います。
みなさんも、ニホンザルたちを見る際はゆったりと過ごすおじいちゃんおばあちゃんザルを
温かく見守ってあげてくださいね。
これまで、トモをかわいがってくださり、ほんとうにありがとうございました。