動物たちのおはなし
1月23日、アライグマのロクが亡くなりました。
アライグマの担当になって、もう少しで4年。
ロクは、もういるのが当たり前の存在。
マイペースで、ずうずうしくて、でも茶目っ気もあって。
苦労させられたこともあるけど、それよりも癒されたり、笑わされたりしました。
ずーっと一緒に暮らしていたシマともなかよしで、たまにシマに怒られてましたけど
よく互いに毛づくろいしていたり、寄り添いあって寝ていたり。
微笑ましいおじいちゃんコンビでした。
つぶらな瞳がカワイイ子で、若かりし頃はおやつのおねだりでピョンピョン
ジャンプするのが、とても印象的で。
年を取ってからも、軽いホッピングで楽しませてくれました。
もらったエサをお腹が減っているときはそのまま食べ、そうでもないときは洗って食べ、
お客さんを楽しませていました。
体も大きくて、てかぽっちゃり、いや最近はメタボ気味で、食欲も旺盛で、てか大食いで。
よく、シマやチャチャの食べ残しをガツガツ食べていました。
そんなロクが、1月の中旬から食欲が落ち始め、この時は、チャチャとの交尾が
確認されていたのでそれが影響しているのだろうと思っていたのですが。
19日に全くエサに興味を示さなくなり。
夕方には少しだるそうに、ぼーっとしていました。
寒かったからかな~っと、保温を強化し、獣医さんに点滴をしてもらい様子を
見てみたのですが、改善が見られず。
翌日、検査をしてもらうと、どうも、腹腔内に出血がみられ、腫瘍もあるということで
開腹することになりました。
出来る限りの処置をしてもらい、あとはロクの体力を信じて、
頑張って乗り切ってくれよ!!っと、お別れをした翌日の朝。
ロクの体は冷たくなって横たわっていました。
あれだけ、ガツガツしていて、ずぶとくて、しぶとくて
きっと、朝行ったら意外と平気そうな顔してるんじゃないかと思うようにして、
何か少しでも食べてくれたらと、いろいろ食べそうなものも買って行ったのですが。
その願いはかなうことはありませんでした。
皆さんに、もう一度ロクの姿をお見せしたかったです。
ロクも最後は苦しかったと思います。でも、別れる寸前まで苦しいながらもしっかり
息をして、頑張っていました。
これから、なかよしだったシマが一頭で寝ている姿を見ると切なくなります。が、
これまでの飼育記録を見直して、今いる子たちが健康的に生きていけるように
頑張っていきたいと思います。
ロク、いままでありがとう。最後までよく頑張ったね。
そして、これまでロクをかわいがってくださったみなさま。
ほんとうにありがとうございました。