動物たちのおはなし
7月13日・14日、「ゆめある動物園プロジェクト」の番外編として、「うんちの紙さま」を行いました。
今回の主役は動物のウンチです。
ゾウとレッサーパンダのウンチを使って紙すきを行いました。
梅雨明け後の暑い中、そして、雨や雷にも見舞われる中、
両日とも定員の5組のお客様に参加していただきました。
まずは、紙って何でできているのかな?という質問から始まり(2日間とも参加してくれた子どもたちから「木」という正解の答えが!!)、
用意したいくつかのウンチがどの動物のウンチか当ててもらいました。
動物のウンチなんて注目度高くなくて難問だったようですが、ここでヒント
私たち人間もですが、出てくるものは入ったものに注目。
そう、何を食べているかを動物から想像して、ウンチをじっくり観察。
観察の中身は見るだけじゃなく、香りまで
みなさんも、動物園に来た際には、その動物だけでなく、ウンチを観察してみると面白いかも!?
ウンチのあれこれを簡単にお話したあとは、紙すきの方法の解説をしました。
みなさんに体験してもらう前の準備として、
ウンチを洗う→薬品を入れて煮込む→また洗って絞る→水と洗濯のりを少し入れてミキサーにかける、
を行っていますということを説明して、紙すきのデモンストレーションを行いました。
洗って煮込んで、そして洗ったウンチ。
左がレッサーパンダで右がゾウです。
作り方を説明したスタッフが、紙すきを失敗するというアクシデントもあり、
参加者のみなさまへ「私にもできるのかなあ?」という不安・心配を持たせてしまいました。
みなさんには、まずは難易度の高いレッサーパンダから挑戦です。
なぜ、ゾウよりレッサーパンダの方が難易度が高いかというと、それは後ほど答えを
(もったいぶってるわけではなく、作り方の説明を終えた後の方が分かりやすいためです。ご了承をm(__)m)
最初は、はがきサイズの木枠にアミと布をはさんだものを水につけ、ウンチパルプを流し込みます。
そーっと流し込みます。
そこから、木枠をそっと外して吸水シートで大まか水分を取ります。
ここでしっかり水分を取ると後のアイロンがけの時間が短くて済みます。
最後に水分を全部飛ばすためアイロンがけです。
最初は白い布をひいたままで、ジューっと水分を飛ばします。
布を取った後は、根気よく表裏と何度もひっくり返しながらのアイロンがけ
スタッフの失敗をよそに、次々とレッサーパンダの紙を成功させる参加者のみなさま。
次に挑戦したゾウのウンチの紙すきも、順調にできました。
最後に…。
ゾウの紙すきの方がレッサーパンダより簡単な理由は、ずばり食物繊維(パルプ)が細かくないためです。
レッサーパンダの方が細かいので、特にアイロンがけの時に破れたりする確率が高いため、難易度が高いんです。
参加して下さったみなさまが、真剣に取り組んでくれたこともあって、ステキな紙ができ楽しい時間を過ごせました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。