動物たちのおはなし
前回までのお話で毎年ビオトープにうじゃうじゃといるニホンアカガエルのオタマジャクシが
今年はほとんど姿を消してしまったこと。
そして、それはアメリカザリガニによるものであるということをお話ししました。
(お、オタマジャクシが・・・序章編)(お、オタマジャクシが・・・真相編)
そこで、生き残ったオタマジャクシはいったん保護し、ビオトープにはびこるザリガニたちを捕獲することになりました。
夜な夜なビオトープにいって、ザリガニたちを捕まえています。
捕獲したザリガニたちを飼育している水槽。
捕まえてみて分かるのですが、あの狭いビオトープにこれほどのザリガニが住み着いていたのかと驚かされます!!
今もまだ、継続して捕獲に行っていますが、毎日行っても次の日にはまた別のアメリカザリガニがいるという状況です。
小指サイズの小さいザリガニはトキ(鳥)たちのご飯になる為旅立っていきました。
大きいザリガニ達も今後の処遇について検討しているところです。
さて、今回ビオトープが例にあがりましたが、
私たち人間の活動によって、いろいろな動物達の生活に影響を及ぼしているのは事実です。
今回のアメリカザリガニたちにはなんの罪もありません。
それを持ち込んできてしまった、逃がしてしまった私たち人間に責任があるのです。
わたしたちは今一度、この地球に生息する生き物たち、
身近な生き物も、そうでない遠くの国に住んでいる生き物たちについても
どんな生活をして、どんな状況にあるのか、私たちに何ができて、どう付き合っていかなくてはならないのか
考えていかないといけません。
あ、なんだかくさいセリフばかりが出てきてしまいましたが、私たちも動物園がそういったことを見つめなおせる場であれるよう、
そんな生き物達を好きになって彼らのことを考えてもらえるよう、頑張っていきたいなと思います。
ちなみに、ニホンアカガエルのオタマジャクシは里のいきもの館で展示中です!!