動物たちのおはなし
からっぽの部屋
2011年12月 6日
からっぽになった部屋。
きれいに片付けられた部屋。
ここは、先日までドラゴンが生活していた部屋。
もうここにはドラゴンはいません。
亡くなってすぐは、まだ生きてるんじゃないかって思えて実感がないんですけど、
こうやって空っぽになってしまうと、はじめて「ああ、いなくなったんだなあ」って実感します。
11月27日の午前中に、ドラゴンは天国へと旅立ちました。
この日は、朝から一段と調子をくずしていて、
ドラゴンのそばについていてあげたかったのですが、
どうしても別の仕事で離れなければならなくて...
私が最後を看取ってあげることはできませんでした。
「ドラ~」って呼ぶと、
「フフフ~ン」って鼻をならしながら寄って来てくれたよね。
とっても人懐っこくて優しかったドラゴン。
思えば、僕が飼育員になったときにはすでにトラのところにいて、
かれこれ10年以上、担当としては8年のつきあい。
ドラゴンとは、本当に長い付き合いになったね。
仕事としてだけではなくて、
いろんなことでお世話になったよ。
ドラゴンがいなかったら今の自分はなかったもんね。
ドラゴン、ありがとう。
そして、
ドラゴンにあいにきてくださった皆様、本当にありがとうございました。