動物たちのおはなし
9月18日にプレーリードッグのドンベエ君が、9月26日にモリオ君がなくなりました。2匹とも10才を過ぎたおじいちゃんでした。
飼育下のプレーリードッグの寿命は、7~12年。7才を過ぎるともう、お年寄りの仲間入りです。
若いコと比べると、毛づやも悪く、動きものんびりとしてきます。
モリオとドンベエも、晩年は2匹で、ゆったり、のんびりと過ごしていました。そんな2匹の姿は亡くなる寸前まで、みなさんに見守ってもらいました。
ドンベエが体調をくずして、体重が落ち始めたとき、点滴をしたり、食べやすいゴハンをあげたり、栄養剤を与えたり・・・できるかぎりのことをしました。
その甲斐もなく、少しずつドンベエの体重は減り続け、ゴハンを食べることも嫌がり、点滴の時間はストレスからか、下痢をするようになりました。
ドンベエからは生きようとする強さのようなものが、なくなっていたのです。それからは、悩んだ末に点滴はやめました。 ゴハンは流動状にしたものを口に少しずつ流しこむ日々。そして、体調を崩してからひと月あまり、ドンベエは天国へと旅立ちました。
モリオ君は2002年に保護され、到津の森にやってきました。おそらく、ペットとして飼われていたものと思われます。
すでに大人だった、モリオ君。いったい何才だったのか...
モリオ君は最後まで、自力でゴハンを食べ続け、生きようとしていました。
2匹の死因は老衰でした。 天寿を全うしたのです。
2匹の弱っていく姿をみながら、生きるということ、そして、どこまでの延命や介護が必要なのか、考えさせられました。
ドンベエ君は点滴の針の痛さをストレスと感じていたようです。そして、生きようとする力も見られなくなり、ひっそりと息をひきとりました。
反対にモリオ君は最後まで、必死に生きようとしていたようにみえました。モリオ君はスタッフに見守られ天国へと旅立ちました。
モリオとドンベエ。 いままでありがとう。そして、おつかれさまでした・・・。
晩年のモリオ(左)とドンベエ(右)