動物たちのおはなし
ウサギのお話 第6話 ウサギ小屋・1
2009年4月25日
地面に土があるウサギ小屋は、見た目が自然で、
ウサギが穴を掘って遊ぶこともできます。
(穴を掘って地下から脱走する場合がありますから、注意が必要です。)
ウサギにとって、自然に近い環境なのはとても良いことです。
しかし、掃除はどうでしょうか。
糞や餌の食べ残しなどは、だいたいほうきで取ることができますが、
小屋の中を水できれいに洗うことはできません。
おしっこやほうきで取れない細かいごみなどは、すべて土に吸収されます。
自然のなかでは、微生物などにより少しずつ分解されるのですが、
限られた飼育スペースの中では分解が間に合わず、土が汚れてしまいます。
どろどろの汚れた土は、ウサギの体を汚しますし、
汚れた土が病気の原因になってしまいます。
どうすればいいのでしょうか。
動物園ではさまざまな動物を土の運動場で飼育していますが、
定期的に土の消毒や交換を行い、清潔に管理しています。
汚れた土をすべて掘り返さなければならないので、作業はとても大変ですが、
動物園ではなるべく自然に近い状態で、健康な動物を観察していただきたいので、
このような努力を行っています。
地面に土があるウサギ小屋で、健康なウサギを飼育するには、
定期的に土の消毒や交換を行い、清潔に管理することが必要です。
それでは次回は、
床がコンクリートでできているウサギ小屋について考えてみましょう。