到津の森公園

動物たちのおはなし 公園だより

ウサギのお話 第3話 「ミニウサギが大きくなっちゃった」
『ミニウサギ』と書かれた手のひらサイズのとても小さなウサギが、ペットショップで販売されていることがあります。
「小さくてかわいいから飼ってみたら、あっという間に大きくなっちゃって、困っています・・・」

さて、どうしてなのでしょう。

まず初めに、ウサギは皆さんが思っているよりも、ずいぶん大きくなる動物であることを知ってください。
品種によって体のサイズはさまざまですが、小型種でも大人になれば、皆さんの想像よりも大きくなります。しかも、あっという間に成長します。
『大人になっても手のひらサイズのミニウサギ』なんてウサギは、残念ながらいないのです。「大きくならない」という言葉には、気を付けましょう。

さあ、これで分かりましたね。
ペットショップで販売されている小さなウサギは、まだ子供だから小さいのです。

ふれあい動物園のウサギも、大人になればとても大きくなります。「動物園のウサギは大きいね」とびっくりされることもありますが、それでも中型種ほどです。
ちなみに、『ミニウサギ』という品種はありません。体が小さくなるようにいろいろな品種を掛け合わせた、(おそらく、ジャパニーズホワイトという大型種よりは、小さくなるようにした)雑種のウサギの呼び名なのです。
ですから、大人になるとほとんどが中型種ほどのサイズになりますし、大型種のように大きくなる場合もあります。
飼育書によっては、『幼少期のウサギを示す言葉』ともあります。

今回は少し残念なお話になってしまったかもしれませんが、ウサギの魅力は体が小さなことではありません。
これからのお話の中で、ウサギの魅力についても少しずつお伝えできればと思います。
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