動物たちのおはなし 公園だより
ウサギのお話 第2話 「このウサギは、何ウサギですか?」
2008年12月15日
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さて、ふれあい動物園のウサギは「何ウサギ」なのでしょうか。
世界中にはいろいろな種類のウサギがいます。
ノウサギやアナウサギ、ナキウサギなど、ウサギの仲間『ウサギ目(もく)』は、59種類もあるのです。
その内4種類は日本のウサギになります。
それではこの59種類の内、ふれあい動物園のウサギはどこに当てはまるのでしょうか。
実は、どこにも当てはまりません。ふれあい動物園のウサギは、野生のウサギではないからです。
59種類のなかにある『アナウサギ』という1種類のウサギを、人間が飼育しやすいように、改良したウサギなのです。イヌやネコと同じなんですね。
ペットショップや学校にいるウサギも、もちろん同じです。
このようにペット用(家畜用)に改良されたウサギのことを、すべて『カイウサギ』といいます。
カイウサギは目的に応じてさらに改良され、さまざまな品種ができました。小型種から大型種、短毛種から長毛種まで、現在ではウサギの品種は120とも150ともいわれています。(国や団体などにより、認定されている品種が異なります。)
小型種が好まれる日本では、ネザーランドドワーフやホーランドロップなどが有名でしょうか。
純血種では血統書が発行されている場合もあります。
それでは最初の質問に戻りましょう。「このウサギは、何ウサギですか?」
その答えは・・・
「ふれあい動物園のウサギは、カイウサギの雑種です。」でした。
※ふれあい動物園のウサギについてお話しています。
ムササビの森でもウサギを飼育展示していますが
こちらはキュウシュウノウサギという日本の野生のウサギになります。