さて交尾が終わり、無事に妊娠してくれること祈りながら、ルカを見ていると・・・『何だ!?』ルカがなにやら白いものを咥えていました。『ダイコン！？』そんなものを与えた覚えもなかったのですが、小さいダイコンのようなものを咥えています。『もしかしてハッポウスチロール!?』こんなものもあげた覚えはなかったのですが、とりあえずなかに入り急いで取り上げました、『う～ん・・・何だこれは、どこかで似たものを見たような～』・・・そして記憶を探り、たどり着いたのは“交尾栓（膣栓）”でした。ムササビなどげっ歯類では良く知られていますが・・・サルで！？結局このときにはちゃんとした答えは出せなかったのですが、あとで専門の大学の先生に伺ったところ、やはり交尾栓だったようです。キツネザルのような原始的なサルの一部には交尾栓があるようで、調べて行くとワオキツネザルにもあるようでした。ワオキツネザルを担当して４年目。これまでの繁殖立会い１回、交尾観察数11回ですが、今まで見たことはありませんでした。まーそんなこんなで、また一つ勉強をさせてもらった交尾期はおわりました。＊写真は時間が経って写真を撮ったために色が変化しています。