寒い冬。いとうづのアライグマ達は冬毛でツヤツヤおめかしして恋の季節を迎えています。オス同士では毎日ケンカが起き、負けた方はケガをしたり（もちろん発見次第治療をしています）、デイゴの木の上に逃げ上ってジッと丸くなったりしています。不思議なものでケンカの勝利者がメスからの人気を獲得するかというと、そうでもない様子。
　写真の左のアライグマの名前はミク。体毛が黒っぽく少しおっとりした性格のメスのアライグマです。2月の始め頃、かわいくなったミクをめぐってオスの間でケンカがたえませんでした。特にシマという細身でつり目のオスはミクの気を引こうと一生懸命。でも、ミクは写真の右に写っているガイというオスが気になるらしく、シマに見向きもしません。ガイは人間でいうとマッチョな体格で色はグレー。顔の黒マスクがりりしく担当者から見ても「イケメン」なアライグマですが、去年の夏頃ケンカに負けて尻尾を失ってから、オスの間での順位は低くなっていました。ケンカではシマが勝つのに、ミクはガイにべったり。シマは必死にミクにアピールしますが、ミクはしらんぷりです。彼女がガイのどこを好きなのかは分かりませんが、ケンカが強いだけではメスのハートをげっちゅできないみたいですね。