動物たちのおはなし
マサカズの片思い(マリア通信第2号)
2005年1月28日
飼育員を覗き込むマリア
マリアの様子を見るマサカズ
以前は寝室の端の方で飼育員を避けるように、ジッとしていることが多かったのですが、今では朝の見回りの時は手前まで寄ってきてくれるようになりました。音にも慣れてきたようで、マリアのそばを飼育員が通っても「ビクッ!」とすることが少なくなってひと安心です。
屋外の通路も外のパドックに近い場所までいけるようになりました。天候をみながらですが、今ではほぼ1日通路に出せるようになり、落ち着いた様子で過ごしています。
エサに関しても最初は、以前いた動物園と同じようなものを与えていましたが、到津の森公園で使っているエサに慣れてもらうため、徐々にエサの入れ替えを行なっているところです。嬉しいことに、到津の森に来た当時は木の枝などを直接飼育員がやろうとしても、近寄らなかったのですが最近では時々、食べてくれるようになりました。こんなふうにマリアはゆっくりですが、順調に到津の森に慣れてきています。
しかし、来園していただいた方はお気づきかもしれませんが、キリンのマサカズ(オス・16才)はマリアが気になってしょうがないようで、外に出ている時間も、奥の寝室に近い場所に張り付いたっきりで、お客様から見えづらいという悩みの種が出来てしまいました。
片思いに悩むマサカズをもうしばらく温かい目で見守ってあげてくださいね。 (飼育員:中上 安紀)