動物たちのおはなし 公園だより
毛換わり
2004年11月15日
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一番小さな体のカコ、おばあちゃんで動きがゆっくりしているポチ、一番ふくよかであいきょうのあるキュウ…。一目瞭然な特徴をもっている個体はすぐ分かりますが、親子や兄弟でそっくりなのはなかなか見分けがつきません。今年4月から担当になった新人担当者は、ようやく夏の中頃にきちんと見分けがつくようになりました。
ところが秋になった頃、アライグマ達に異変がおきました。モコモコのフサフサの冬毛が生えてきたのです。毛がのびたアライグマ達はシルエットが変化し、毛色も夏とは違うものになってきました。もう後ろ姿では簡単には識別できません。どれがだれなのかさっぱりです。
動物の個体識別をして、それぞれの状態を把握しておく事は大事なことです。担当者はまた個体識別ができるように観察しなおし、また見分けがつくようになりました。だけど、油断は禁物です。まだまだアライグマ達の毛換わりはつづいています。運動場にジッとはりついてアライグマを見ている飼育員がいたら、それは担当者かもしれませんよ。