動物たちのおはなし
ご無沙汰しております
レッサーびより③は、みんな大好きごはんのお話です
近頃、「レッサーパンダのおやつの時間」ではこんな試みを行っています
題して「レッサーパンダのリンゴさがし」
今までの「おやつタイム」では、お皿の中のリンゴやペレットを食べる様子や、
スライスしたリンゴをガラスにペタペタ張り付け、それを食べる様子をご覧いただいていましたが、
ちょっと趣向を変えてこんな様子をご覧いただいています
ガイドをしながら~
こんなところや
低木の藪の中や…
そしてこんな木の上の方にまでも
リンゴを様々な場所に隠していきます
あ、別に意地悪しているわけではありませんよ
本来、動物たちは食べ物を探すことに一日のほとんどの時間を費やしています。
しかし、動物園の動物たちはどうでしょうか?
動物たちの健康を考えられたメニューとはいえ、
決まった時間に決まった量のごはんを与えられることがほとんどです
レッサーパンダは、イヌのようにあっという間に食べるわけではありませんが、
それでもせいぜい10~15分ほどで完食してしまいます。
そうすると、その他の時間は体力を温存するために寝て過ごすことが多くなりますし、
レッサーパンダたちにも楽しみが少ないですよね
そこで考えたのがこの方法
発想のきっかけはクスクス君の行動。
クスクス君は本当に木登りが上手なんです
こんな高いところや、
こんな登りにくそうなところにもグイグイ行きます
途中、バランスを崩しそうになっても、
太くて立派な尻尾を上下左右に振って微調整しますし
、よ~く見ると前足で器用に枝を握っています。
そこで、高い木にもリンゴを仕掛けたところ
この様に…
こんなところでリンゴをむしゃむしゃ
(よく見ると、うしろ肢でも木をつかんでいます)
そして、
低木の藪の中のリンゴは…
匂いを頼りに…
リンゴを探しているようですが、中々たどり着きません
どうやら、匂いだけではなく目でもしっかり確認しないと分からないようです
しばらくリンゴを探して、
見つけたときの表情は「ぱぁ~」と、明るい嬉しそうな顔をします
こちらは野風ちゃん
垂直の枝もなんのその
他にはないかな~
枝を手繰り寄せて探す野風ちゃん。
こんなしぐさにも、片手で物をつかむことが出来るパンダの特徴が見られます
普段はかわいいっと言われてることが多いレッサーパンダ達も
この時ばかりは、
「おぉ~」「すごい」「こんなところにのぼれるんやん」などの声や、
「ここにあるよ」と指をさして教えてくれる子供たちの姿も見られほのぼのとした時間が流れます
この方法だと15分で終わる食事時間も30~40分に及ぶこともあり
最後まで見届けようとお客様も長く観察して下さっています
これから気温が上がってくるとレッサーパンダたちもバテ気味で
お部屋の中で休んでいることが多くなりますので、
是非、「レッサーパンダのおやつタイム」では活発な姿をご覧くださいね
(暑い日はおやつタイムの途中で体を冷やしにお部屋にかえることもあるかもしれませんが)
少し長くなりましたが、レッサーパンダたちの意外な身体能力を是非!見に来てくださいね!
*レッサーパンダのおやつタイムは不定期開催ですので、ご了承ください。